技術解説 オペアンプ加算回路のシミュレーション

アナログ回路設計

オペアンプ加算回路のシミュレーション

SPICE(アナログ回路シミュレータ)を利用して加算回路の動作検証を行います。

本稿では、アナログデバイセズ社が無償公開しているLTspiceを使用しています。LTspiceは、アナログデバイセズ社のサイトよりダウンロードしてご利用ください。

シミュレーションファイル

シミュレーションファイル「adder_sim.asc」を参照してください。

ファイルはzip形式です。ダウンロード後に展開して下さい。LTspiceがインストール済のPCであれば、展開後のファイルをダブルクリックするとLTspiceが起動して上記ファイルを読み込みます。

シミュレーション回路
加算回路のシミュレーション用回路
使用オペアンプモデル

回路シュミレーションで使用するオペアンプの物理モデルパラメータは汎用オペアンプ(LT1013:324タイプ相当)を使用しています。

シミュレーション条件

各入力にV1,V2の正弦波信号を入力し、10msのトランジェント解析を行います。

●V1入力: 0.5Vp-p、f=1kHz

●V2入力: 0.1Vp-p、f=1kHz

加算回路定数は、

R1 = R2 = R3

であり

V1 + V2 = Vo

となる設計です。従って、V1=0.5V、V2=0.5VなのでVo=1.5Vの振幅信号となる想定です。

シミュレーション結果
加算回路のシミュレーション結果

設計通りにオペアンプ(LT1013)の出力には、1.5Vp-pの信号が観測されています。

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