技術解説 商品企画2 ~0次製品仕様の策定~
2018年06月20日
ブラシレスモータドライバの設計事例
商品企画2 ~0次製品仕様の策定~
前章の工程「マーケティング分析」にて抽出された情報に基づき、開発する製品の具体仕様を策定して行く事になります。
0次製品仕様の立案
開発する製品の目標仕様を抽出します。 可能な限り、具体的に数値化し 製品設計仕様書(0次)として整理してまとめます。
●使用目的
- まず、製品の使われ方のイメージを固め、明確化します。
- ⇒具体的にブラシレスモータを使用して何を行うのか?
- ⇒ターゲットモータの構造、特長、スペックを明確化
- ⇒機械的ターゲットシステムの設計構築
●使用方法
製品としての必要機能と各スペックを決定し数値化します。
- また、平行して必要な要素技術と使用部品の策定も始めます。
- ⇒使用する際に必要な機能は?
- ⇒使用環境(温度、湿度、気圧など)は明確か?
- ⇒電気的制御システムの設計構築
- ⇒電気的スペック値、数値の仮目標決め
- ⇒物理構造、外形寸法、材料、重量などの吟味
●その他
- ⇒要素技術、設計技術、ノウハウは保有技術で賄えるか(他者の協力を仰ぐか)?
- ⇒他者の知的財産権の侵害に抵触しないか(特許調査)?
- ⇒遵守すべき法令は?
以上の基本メソッド(ルール)に従って0次製品仕様書を完成させていきます。
次章では、具体的な目標仕様に対して0次製品仕様書を作成(設計)した例を紹介します。