技術解説 商品企画2 ~0次製品仕様の策定~

ブラシレスモータドライバの設計事例

商品企画2 ~0次製品仕様の策定~

前章の工程「マーケティング分析」にて抽出された情報に基づき、開発する製品の具体仕様を策定して行く事になります。

0次製品仕様の立案

開発する製品の目標仕様を抽出します。 可能な限り、具体的に数値化し 製品設計仕様書(0次)として整理してまとめます。

●使用目的
まず、製品の使われ方のイメージを固め、明確化します。
⇒具体的にブラシレスモータを使用して何を行うのか?
⇒ターゲットモータの構造、特長、スペックを明確化
⇒機械的ターゲットシステムの設計構築
●使用方法

製品としての必要機能と各スペックを決定し数値化します。

また、平行して必要な要素技術と使用部品の策定も始めます。
⇒使用する際に必要な機能は?
⇒使用環境(温度、湿度、気圧など)は明確か?
⇒電気的制御システムの設計構築
⇒電気的スペック値、数値の仮目標決め
⇒物理構造、外形寸法、材料、重量などの吟味
●その他
⇒要素技術、設計技術、ノウハウは保有技術で賄えるか(他者の協力を仰ぐか)?
⇒他者の知的財産権の侵害に抵触しないか(特許調査)?
⇒遵守すべき法令は?

以上の基本メソッド(ルール)に従って0次製品仕様書を完成させていきます。

次章では、具体的な目標仕様に対して0次製品仕様書を作成(設計)した例を紹介します。