技術解説 電源回路ブロック
2018年07月23日
ブラシレスモータドライバの設計事例
(回路ブロック編)
電源回路
1.電源回路設計
下記①の電源回路ブロックの設計内容を解説します。
電源回路の構成要件
電源回路のイメージを具体化するためにまず、機能とスペックを表に整理します。
電源回路の構成内容を考える
- ●入力部
- ユーザが用意する元電源(DC+12V~+24V)電源の入力端子および、保護回路を付加する。
- ●1段目変換でVCC+5Vを生成し安定供給する。
- ●2段目変換でVDD+3,3V系を生成し安定供給する。
設計と検証
電源回路は、電子回路の要であり、電源性能がプアーだとそれにぶら下がる回路群が如何な高性能回路であっても全てが台無しになります。
可能な限り、簡易なバラック基板を作成して性能評価を行いましょう。
最近はICメーカでもIC製品のspiceモデルを提供しています。バラック基板が作成できない場合でも、最低限アナログ回路シュミレーションでの動作と性能確認は行いましょう。
- ●静的なDC特性と動作
- ●動的(AC特性)なトランジェント解析(ノイズ評価含め)
- ●温度特性(動作温度範囲においての動作、性能確認)