技術解説
USBインターフェース回路の設計と部品選定
2018年07月24日
ブラシレスモータドライバの設計事例
(回路ブロック編)
USBインターフェース回路の部品選定
設計したUSBシリアル回路ブロックのschematic回路図を示します。

構成部品の選定
●UART変換IC:U8 FTDI社製 FT232RQ(QFN32)
FTDI社のFT232Rは、USB-シリアルUARTインターフェース専用のデバイスで世界で最も多く使用されています。
EEPROM、USB終端抵抗、クリスタル発振子などの外付け部品が不要で容易かつ、少ない基板占有面積で回路が構成できます。
- <特長>
- ・バスパワー給電のUSBコンフィグレーションに対応。
- ・レベル変換回路内蔵(+1.8V~+5V)
- ・パワーオンリセット回路
- ・USB2.0互換
- ・動作温度範囲(Topr)=-40℃~85℃
- ・コンパクトなQFN32パッケージ(5mm□サイズ)

<FT232R内部ブロック図> (出展:FTDI社)

<基本のFT232R応用回路> (出展:FTDI社)

●バイパスコンデンサ:
●CBUS端子3.3Vプルアップ抵抗:
●USBコネクタ:CN6 USB-MiniB
汎用規格で多くの互換品があるUSB(MiniB)のメタルコネクタです。
全二重通信の2本信号線、5Vバス電源、GNDとシールドの5端子です。
試作時の部品調達の容易さと単価にも配慮してメーカ、型番を選びました。